こっちでお金にならないコラムを書くのも久々なんだけど、たまには。
ええ、パチスロをやっててSNSなんかも愛用してるって方はもう存じ上げてると思うんですけども、
1gameという団体がありますね。
1game。
気が付いたらパチスロ関連のブログでもそこそこ人気を集めるようになってましたけど、あの界隈での人気ブログって、大体が解析アフィサイトなんですよ、個人がやってるようなね。
まあ個人がやってるとか言っても、管理人が直接メーカーから情報を教えてもらっているというわけでもなんでもなくて、雑誌のフラゲとか解析攻略サイトのデータを丸ごとパクって引用というスタイルでもって情報を厚くしている(と当事者は勝手に思ってる)だけなんですけどね。
筆者は一応「一撃」という解析サイトのライターとしてもちょいちょい仕事をさせてもらってますけども、編集、解析を行ってるスタッフってのがいるわけで、そういう人々が苦労して得た情報を、横から掠め取って、あまつさえそれで金儲けしてしまうような個人ブログの管理人は、全く尊敬していません。
で、そんなブログが多い中、1gameはちょっと毛色が違うようです。
といっても、筆者は別に彼らの活動理念を100%理解もしていないんですけどね。
ただ、傍から見ていると彼らは、パチンコホールに出向いてコスプレイベントを行い、普段から通っている常連さんと、一見のお客さん(コスプレしている人も多い)を集めて、その模様を逐一SNSで発信しているんです。
こういう手法って、大体大手の出版社がネームバリューのあるパチンコライターを使ってやる場合、何十万円というバックがあるというのが常なんですけど、それはクライアントも出版社側も、双方に利益があるから、まあ悪い方法じゃないですよねえ。
ホールさんは集客が見込めて、出版社側は活動資金が手に入るわけですから。
ところがこの方式だと、肝心のエンドユーザーには恩恵がない場合もあるんです。
もしイベントで普段アサイチ100人しか並びのないホールが、仮に300人並んだとしても、その店の出玉状況がいつもどおりなら、それは裏切りでしかないです。
「ああ、このイベントは最低だな」と思われてしまい、ともすればホールも出版社も、双方の看板に泥を塗ってしまうこととなります。
そして実際、日本中でこういうことが起きてしまっている、と。
筆者は毎年レジャー白書を見るのが癖なんですけど、ぱちんこ業界の規模は縮小の一途を辿っています。
理由は色々ありますが、そこに目を向けずにイベントでパチンコライターを何人呼んだって駄目だと思うんですよね。
これは「一撃」だって同じことです。
何かやるって時はそれに釣られて集まる人たちにも期待をしてもらわないと駄目です。
それが出来ない以上、イベンターとホールのマスターベーションでしかないんです。
ユーザーは結果しか求めていないんだから。
ところで話を1gameに戻すと、彼ら営利目的じゃないらしいんだ。
らしいというのは、接触していないから分からないんだけども、彼らはどうやら、多くのユーザーが抱いている危機感というものを上手く汲み取って、その上で業界全体を活性化させようとしているようです。
確か23日もどっかのホールでイベントをやったようですね。
恐らくその日も手弁当だったんでしょう。
筆者は言うほどぱちんこ業界を愛していません。
クソみたいな台、クソみたいなホール、ごろごろあるじゃないですか。
しかし筆者の周りにはぱちんこ、パチスロを熱烈に愛して、その楽しさをもっと多くの人に伝えたいと考えている連中もいます。
そしてそのような人種にとっては、打破しなくてはならない課題が山積しているんです。
この現状を打開するために、ユーザー目線で動き出した団体こそが1game、ということかなと。
潔いのは、1gameが他のイベンターなり大手ホールから、金をちらつかせされてイベントをやっちゃうということをせず、その誘いがあったという事実を積極的にばらしていく姿勢。
賛否両論だけど、ここの代表というかリーダー格のブログは、読み物としても面白いんですけど、どうも以前はパチスロの開発をやっていた人なんですってね。
それと多分、相当数の映画と書籍に精通しているはず。
だからメーカーの現在の問題点も、ホール側の問題も、関係者視点で分かるんでしょうし、伝え方も(ちょっと過激だけど)まあ、上手い。
そういう人物が中心に据えられてるからこそ、露骨な宣伝だけのイベントはしない、と。
彼らのイベントは「百鬼夜行」と呼ばれています。
確かにコスプレをした男女が次から次へとホールに押し寄せる姿は、魑魅魍魎の群れそのもの。
百鬼夜行とはよく言ったものです。
このイベントは開催ホールを積極的に1gameが盛り上げて、イベント当日まで告知を行い、大勢のスロッターの期待を高めて高めて、「はいここまで舞台を整わせときました、じゃあ本番ではお店がどんだけやる気を見せるの?」という爆弾のようなボールを開催ホールにキャッチさせるような印象を、勝手ながら抱いています。
それゆえにその日ごとの割数至上主義の大手ホールほど、彼らの良さは活かしきれないはずです。
多分、露骨なアンチを装った業界からの刺客だってそろそろ動き出すはずです。
面白いですね。
筆者は完全に部外者ですが、こういう強烈苛烈の気概を持つ団体が、まあよくぞこんなぱちんこ業界が腐敗しつつある時期になって登場したもんだと思いますよ。
ただ正直な話、1gameの出現は3年ぐらい遅かったような気もするんです。
パチスロを愛し、パチスロのために馬鹿になれるユーザーって、ここ数年で愕然となるほど目減りしてるんですよね。
これは私見ですが、ヘビーユーザーの方なら恐らく賛同してもらえるはずです。
まあ、そこまで衰退したのも全てはホール、メーカーの責任であって、ユーザーには何の落ち度もないんですけど。
筆者の友人に、ちわわという男がいます。
「一撃」を観ている方にはお馴染みかも知れませんが、本業はフリーライターでして、別にパチスロメーカー賞賛記事を書いておべっかを使ってお金を貰わなくても生きていける男です。
そんな彼がパチスロ関連の仕事も請けているのは、単純にパチスロを愛しているから、それだけです。
彼は現在、1gameとも懇意になってイベントにも参加しているようですが、類は友を呼ぶというか、ちわわが採算度外視で1gameに参加するということ自体、うねりは少しずつ、生き残っている僅かなヘビーユーザーを中心に広がりつつあるのかな、と考えています。
長くなりました。
まとまりに欠けるコラムだけど、飽きたのでこの辺りで筆を置きます。